「否定をせず、話を聞くことが大事」
私は、接客業をしていたこともあり、人と話をすることになんの抵抗もなかった。
話をすることが得意と思ったことはないが、苦ではない。
当時、接客をするうえで気を付けていたことが一つある。
「相手の話を聞くこと」
いろんな本でもよく目にするが、すごく重要なスキルだと思う。
どうすれば話やすい雰囲気を作れるか、相手が話をしてくれるかを意識してい
た。
先日こんなことがあった。
仕事とは全く関係ないプライベートで、2人の50代男性と話をする機会があった。
Aさんは自分の話ばかり、こちらが話をすると「いや~」と否定してからすべて話を遮
る人。
Bさんは、あまり口数は多くないが、質問をしてくれたあと、こちらの話を遮るこ
となく最後まで聞いて、まずは共感してくれる。
誰がどう見てもBさんのほうがコミュニケーション能力に優れていると思う。
でも、Aさんは自分のことを能力が高いと思っていたし、コミュニケーションが得意だ
と言っていた。
残念過ぎる…
どちらの方も、容姿は若く見えるし、清潔感があった。正直、Aさんははたから見ると
かっこいいおじさんの部類に入ると思う。だからなおさら残念。
若い人と話すのが好きと言っていたけど、若い人ならマウント取りやすいから話しやす
いだけなんだろうなと感じた。話している自分が好きなだけ。
ただ、こんな経験をさせてくれてありがたかった。
そして、一つ分かったこと、本人は自覚していないということ。
誰からも指摘されたことはなく、悪気がない。
もしくは指摘されていたとしても、話したい欲が抑えられないのか。
自分に置き換えると、子供と何か話をするときには、同じ思いをさせないようにしたいと感じた。
無意識に上からものを言う癖がついてしまうとたちが悪い。
年を重ねても、話を聞ける人でありたいと強く思った。
ある日の出来事でした。